ベロにできるぶつぶつは、その色によって考えられる原因が異なることがあります。特に「白いぶつぶつ」と「赤いぶつぶつ」は比較的よく見られる症状であり、それぞれの特徴と主な原因を知っておくことは、適切な対処への一助となります。まず、白いぶつぶつについてです。最も一般的なのは、アフタ性口内炎です。これは円形または楕円形の浅い潰瘍で、中央部が白く、周囲が赤く縁取られているのが特徴です。強い痛みを伴うことが多く、舌の様々な場所にできます。また、口腔カンジダ症も白いぶつぶつの原因となります。これはカビの一種であるカンジダ菌が増殖して起こるもので、舌の表面に白い苔のようなものが付着し、それを剥がすと赤くただれたり出血したりすることがあります。免疫力が低下している人や、乳幼児、高齢者、抗生物質やステロイドを長期間使用している人に見られやすいです。白板症(はくばんしょう)といって、舌の粘膜が厚くなり、白い板状あるいは斑点状の病変ができることもあります。これは稀にがん化する可能性がある前がん状態とされるため、注意が必要です。こすっても取れない白いぶつぶつが続く場合は、専門医の診察を受けるべきです。次に、赤いぶつぶつについてです。舌の表面にある味蕾(みらい)という小さな突起が炎症を起こすと、赤く腫れてぶつぶつとして目立つことがあります。これを舌乳頭炎と呼び、熱いものによる火傷や、誤って舌を噛んだことによる外傷、刺激物の摂取などが原因で起こります。また、イチゴ舌と呼ばれる症状も赤いぶつぶつの特徴です。これは、舌の表面がイチゴのように赤くブツブツになる状態で、溶連菌感染症(特に猩紅熱)や川崎病などの症状の一つとして現れることがあります。これらの病気は他の全身症状(発熱、喉の痛み、発疹など)を伴うことが多いため、総合的な判断が必要です。カタル性口内炎も、舌の粘膜が赤く腫れたり、ただれたりするもので、赤いぶつぶつとして認識されることがあります。不適合な入れ歯や矯正器具による慢性的な刺激、栄養不足などが原因となります。これらのように、ぶつぶつの色はその原因を探る上での重要な手がかりとなりますが、自己判断は禁物です。気になる症状があれば、早めに耳鼻咽喉科や歯科口腔外科を受診しましょう。
ベロのぶつぶつ白い場合と赤い場合の違い