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私のドライソケット体験記見た目の変化と痛み
あれは親知らずを抜いた後のことでした。抜歯自体はスムーズに終わったのですが、数日後から何とも言えない鈍い痛みが始まり、日を追うごとに強くなっていったのです。歯科医院でドライソケットの可能性があると聞いていたので、恐る恐る鏡で抜歯した箇所を見てみました。すると、そこにはぽっかりと穴が空いていて、抜歯直後にあったはずの血の塊のようなものが見当たりませんでした。代わりに、穴の奥に何か白っぽいものが見えたのです。それが骨だと気づいた時は、正直ぞっとしました。これがドライソケットの見た目なのかと。歯茎の周りも心なしか赤黒く腫れているように感じました。痛みは、ズキズキとした拍動性のもので、処方された痛み止めを飲んでもなかなか完全に収まらず、夜も眠れないほどでした。食事もままならず、柔らかいものを選んで反対側で噛むようにしていましたが、それでも口を開けるのが辛かったです。何よりも不安だったのは、この状態がいつまで続くのか、本当に治るのかということでした。歯科医院に再度連絡し、状況を説明すると、すぐに来てくださいとのこと。診察してもらうと、やはりドライソケットと診断されました。先生は丁寧に穴の中を洗浄し、軟膏を塗ったガーゼのようなものを詰めてくれました。その処置をしてもらうと、不思議と痛みが和らいだのを覚えています。その後も数回通院し、洗浄とガーゼ交換を繰り返すうちに、徐々に痛みは引き、穴も少しずつ塞がっていくのが見た目でも分かりました。あの時の経験から学んだのは、抜歯後の経過観察がいかに重要か、そして異常を感じたらすぐに専門医に相談することの大切さです。見た目の変化は、自分でも気づけるサインの一つ。もし同じような状況の方がいたら、我慢せずに歯科医を頼ってほしいと思います。ドライソケットは辛いですが、適切な処置で必ず治りますから。