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しゃくれを治す方法!矯正治療の種類と選択
しゃくれを治すための治療法は多岐にわたりますが、その中心となるのが「矯正治療」です。矯正治療は、顎の骨格や歯並びの問題を改善し、機能的にも審美的にも理想的な状態を目指します。治療法の選択は、しゃくれの原因、年齢、症状の重症度、そして患者さんの希望によって異なります。まず、最も一般的な矯正治療は、「ワイヤー矯正」です。歯の表面にブラケットを取り付け、ワイヤーを通して歯を徐々に動かすことで、歯並びを整えます。軽度から中程度のしゃくれで、主に歯の位置の問題が原因である場合に有効です。近年では、目立ちにくい透明なブラケットや、歯の裏側に装着する舌側矯正(リンガル矯正)もあり、見た目を気にせず治療を受けたい方にも選択肢が広がっています。次に注目されているのが、「マウスピース矯正」です。透明なマウスピースを段階的に交換しながら歯を動かす治療法で、取り外しが可能であるため、食事や歯磨きがしやすく、衛生的です。見た目にもほとんど気づかれないため、成人の方に特に人気があります。ただし、適用できる症例には限りがあり、重度のしゃくれには不向きな場合があります。これらの矯正治療は、主に歯並びの改善に焦点を当てたものですが、骨格的な問題が大きい「重度のしゃくれ」の場合、「外科的矯正治療(顎変形症手術)」が必要となることがあります。これは、矯正治療と顎の骨を切って位置を調整する手術を組み合わせた治療法で、口腔外科医と矯正歯科医が連携して行います。手術によって顎の骨格自体を根本的に改善するため、非常に大きな効果が期待できますが、治療期間が長く、身体的な負担も大きいため、慎重な検討が必要です。小児期の場合、成長期にあるため、「小児矯正(一期治療)」で成長をコントロールする治療も可能です。床矯正装置やヘッドギアなどを用いて、上顎の成長を促したり、下顎の成長を抑制したりすることで、骨格の不調和を改善することができます。いずれの治療法を選択するにしても、まずは専門医に相談し、精密な検査を受けた上で、自身の状態に最適な治療計画を立てることが、成功への第一歩となります。