宇宙と未来の歯医者を目指す

奥歯の歯茎が痛むとき、歯磨きをするのが怖い、あるいはどう磨けば良いか分からない、という方もいるかもしれません。しかし、口腔内を清潔に保つことは、炎症の悪化を防ぎ、回復を早めるために非常に重要です。ここでは、奥歯の歯茎が痛い時に、症状を悪化させずに効果的に歯磨きを行うためのポイントをご紹介します。まず、使用する歯ブラシの選び方です。歯茎が炎症を起こしているときは、普段よりも敏感になっているため、「毛先の柔らかい歯ブラシ」を選びましょう。硬い歯ブラシでゴシゴシ磨くと、歯茎を傷つけてしまい、出血や痛みを悪化させる可能性があります。ヘッドの大きさは、奥歯までしっかり届くように、小さめのものがおすすめです。次に、歯磨き粉の選び方です。研磨剤が多く含まれていたり、発泡性が強すぎたりする歯磨き粉は、歯茎への刺激となることがあります。低研磨・低発泡で、殺菌成分や抗炎症成分が配合された歯周病ケア用の歯磨き粉などを選ぶと良いでしょう。ただし、味がしみたり、刺激を感じたりする場合は、無理して使用する必要はありません。歯磨きの方法で最も大切なのは、「優しく、丁寧に磨く」ことです。力を入れすぎず、歯ブラシの毛先が歯と歯茎の境目にきちんと当たるように意識しながら、小刻みに動かして磨きます。特に痛む部分は、歯ブラシの毛先をそっと当てるようにし、無理に強く磨かないように注意しましょう。歯茎から出血しても、慌てずに優しく磨き続けることが大切です（ただし、大量の出血が続く場合は歯科医師に相談してください）。歯と歯の間や、奥歯の後ろ側など、歯ブラシだけでは磨きにくい場所は、デンタルフロスや歯間ブラシ、タフトブラシなどを併用すると効果的です。ただし、これらも歯茎を傷つけないように、ゆっくりと丁寧に挿入・清掃するようにしましょう。歯磨きの後は、ぬるま湯で優しく口をゆすぎます。刺激の少ない洗口液を併用するのも良いですが、アルコール成分の強いものは避けた方が無難です。痛みが強い場合は、無理に全ての歯を一度に磨こうとせず、数回に分けて磨いたり、痛む部分を避けて他の部分を先に磨いたりするなどの工夫も有効です。しかし、これらのセルフケアはあくまで補助的なものです。