顎関節症の治療でマウスピース(スプリント)を使用することになったら、その効果を最大限に引き出し、安全に使用するために、正しい使い方と注意点をしっかりと理解しておくことが大切です。歯科医師や歯科衛生士から説明がありますが、改めてポイントを確認しましょう。まず、マウスピースの装着方法とタイミングです。歯科医師から指示されたタイミングで装着します。一般的には、歯ぎしりや食いしばりによる負担を軽減するために「就寝時」に装着することが多いです。日中の食いしばりが強い場合には、日中も短時間装着するように指示されることもあります。装着する際は、まずマウスピースが上下どちらの歯に合わせるものかを確認し(通常は上の歯に装着するものが多いです)、清潔な手で、歯にゆっくりと押し込むようにしてはめ込みます。無理な力を加えたり、噛んで押し込んだりすると、マウスピースが変形したり破損したりする原因になるので注意しましょう。正しく装着できると、カチッとはまるような感覚があります。次に、マウスピースの清掃と保管方法です。マウスピースは毎日口の中に入れるものなので、清潔に保つことが非常に重要です。使用後は、流水下で歯ブラシ(歯磨き粉は研磨剤が含まれている場合があるので、使用しないか、マウスピース専用の洗浄剤の指示に従う)を使って優しく洗い、汚れを落とします。その後、よく乾燥させてから、専用のケースに入れて保管しましょう。熱いお湯で洗浄したり、乾燥機で乾かしたりすると、変形する恐れがあるので避けてください。定期的にマウスピース専用の洗浄剤を使用するのも効果的です。マウスピース使用上の注意点としては、まず「歯科医師の指示通りに使用する」ことが大前提です。装着時間や期間、調整のための通院スケジュールなどを必ず守りましょう。自己判断で装着をやめたり、長期間使用しなかったりすると、期待した治療効果が得られないばかりか、症状が悪化する可能性もあります。また、マウスピースを装着し始めた当初は、違和感や圧迫感、話しにくさ、唾液が多く出るなどの症状が出ることがあります。
顎関節症マウスピースの正しい使い方と注意点