奥歯の奥が痛み、リンパ節まで腫れて痛むという辛い症状。一刻も早くこの苦痛から解放されたいですよね。根本的な治療は医療機関で行う必要がありますが、症状を少しでも和らげ、回復を早めるために自分でできる対処法についてご紹介します。まず、最も重要なのは「医療機関の早期受診」です。原因が親知らずの炎症であれ、歯の根の先の炎症であれ、あるいは喉の炎症であれ、専門医による正確な診断と適切な治療がなければ根本的な解決には至りません。自己判断で市販薬に頼ったり、我慢したりしていると、症状が悪化し、治療が長引いたり、より深刻な事態を招いたりする可能性があります。歯科口腔外科や耳鼻咽瘓科など、症状に応じて適切な診療科を選び、できるだけ早く受診しましょう。医療機関を受診するまでの間、あるいは治療中に行えるセルフケアとしては、「安静と休養」が基本です。体力を消耗すると免疫力が低下し、炎症が悪化しやすくなります。十分な睡眠を取り、無理のない範囲で過ごしましょう。また、「患部の冷却」も有効な場合があります。リンパ節や歯茎が熱を持って腫れている場合は、濡れタオルや冷却シートなどで優しく冷やすと、炎症や痛みが和らぐことがあります。ただし、冷やしすぎは禁物です。「口腔内の清潔保持」も重要です。うがいをこまめに行い、口の中の細菌を減らしましょう。ぬるま湯や刺激の少ない洗口液が良いでしょう。歯磨きも、痛む部分を避けつつ、できる範囲で丁寧に行いましょう。「食事への配慮」も大切です。刺激物（辛いもの、熱いものなど）や硬いものは避け、消化が良く栄養価の高い、柔らかい食事を心がけましょう。水分補給も忘れずに行ってください。痛みが強い場合は、「医師の指示に従った鎮痛剤の服用」も検討しましょう。市販薬もありますが、医療機関で処方された薬があれば、そちらを優先し、用法・用量を守って服用してください。そして、処方された「抗生物質は必ず飲み切る」ことが非常に重要です。症状が少し良くなったからといって自己判断で服用を中止してしまうと、細菌が完全に死滅せずに耐性菌を生み出したり、再発したりするリスクがあります。医師の指示通り、最後までしっかりと飲み切りましょう。これらの対処法は、あくまで治療を補助するものです。主治医の指示に従い、根気強く治療に取り組むことが、早期回復への一番の近道となります。