突然できてしまった「でかい口内炎」。その激しい痛みは、食事や会話はもちろん、時には何もしていなくてもズキズキと響き、日常生活の質を著しく低下させます。病院に行くまでの間、少しでも痛みを和らげたいと思うのは当然です。ここでは、痛すぎるでかい口内炎に対する応急処置と、その際の注意点について解説します。まず、応急処置として試せるのは、患部を保護し、刺激を避けることです。市販の口内炎パッチや軟膏があれば、それを使用することで物理的な刺激から患部を守り、痛みを軽減できる場合があります。特に食事の前に使用すると、食べ物が直接触れることによる痛みを和らげる助けになります。もし手元に専用の薬がない場合は、一時的にワセリンなどを薄く塗って保護するという方法も考えられますが、これはあくまで気休め程度と考えましょう。次に、口の中を清潔に保つことです。食後はもちろん、こまめにうがいをすることで、細菌の増殖を抑え、炎症の悪化を防ぎます。うがい薬は、刺激の少ないもの(例えば、アズレンスルホン酸ナトリウム配合のものや、殺菌成分がマイルドなもの)を選ぶと良いでしょう。イソジンなどのヨウ素系うがい薬は、刺激が強く感じられることがあるため、薄めて使用するか、症状によっては避けた方が無難です。食事内容にも注意が必要です。熱いもの、辛いもの、酸っぱいもの、硬いものなど、刺激の強い食べ物は、口内炎の痛みを増強させるため、できるだけ避けましょう。おかゆやスープ、ヨーグルト、ゼリーなど、柔らかく、あまり噛まなくても食べられるものを選ぶと、患部への負担を軽減できます。栄養バランスを考え、特にビタミンB群やビタミンCを多く含む食品を意識して摂ることも、治癒を助ける上で大切です。痛みが非常に強い場合は、市販の痛み止め(非ステロイド性抗炎症薬:NSAIDsなど)を服用することも一時的な痛みの緩和に役立ちます。ただし、これは対症療法であり、口内炎そのものを治すわけではありません。用法・用量を守って使用し、長期間の連用は避けましょう。応急処置を行う上での注意点として、まず患部を無理にいじらないことが重要です。気になって指や舌で触ったり、潰そうとしたりすると、細菌が入り込んでさらに悪化したり、治りが遅くなったりする可能性があります。