ブリッジの歯が痛い!考えられる原因とは
失った歯を補う治療法の一つであるブリッジ。しかし、治療後にブリッジやその周囲の歯が痛むという経験をされる方がいらっしゃいます。なぜ、ブリッジを入れた歯が痛くなるのでしょうか。その原因は一つではなく、いくつかの可能性が考えられます。まず最も多いのが、ブリッジを支えている歯、いわゆる支台歯に問題が生じているケースです。支台歯が虫歯になったり、歯周病が進行したりすると痛みが出ることがあります。ブリッジと歯の隙間から細菌が侵入し、内部で虫歯が進行していることも考えられます。また、以前に神経の治療をした支台歯の根の先に膿が溜まる根尖病巣が再発したり、新たに発生したりすることも痛みの原因となります。次に考えられるのは、ブリッジ自体の問題です。ブリッジが歯にぴったり合っていない場合、噛み合わせのバランスが悪くなったり、支台歯に過度な負担がかかったりして痛みが生じることがあります。長年使用しているブリッジであれば、摩耗や破損によって不適合が生じることもあります。さらに、ブリッジと歯茎の間に食べ物が詰まりやすくなり、それが原因で歯茎が炎症を起こし、痛みを感じることも少なくありません。この場合、歯ブラシだけでは清掃が難しく、歯間ブラシやデンタルフロスの使用が不可欠です。稀なケースとしては、支台歯が割れてしまったり、ヒビが入ってしまったりすることもあります。これは特に神経を取った歯に起こりやすいと言われています。いずれの原因にしても、ブリッジの歯が痛む場合は自己判断せずに、まずは歯科医師に相談することが最も重要です。歯科医師はレントゲン撮影や精密な検査を通じて痛みの原因を特定し、適切な治療法を提案してくれます。痛みを我慢していると症状が悪化する可能性もあるため、早めの受診を心がけましょう。