長引くマスク生活。初めのうちは感染予防のためと割り切っていましたが、ある日、自分のマスクの内側から漂う何とも言えない臭いに気づいてしまいました。「え、これって私の口の臭い…?」その瞬間、頭が真っ白になり、大きなショックを受けたのを覚えています。それまでは、自分の口臭なんてほとんど気にしたことがありませんでした。しかし、マスクという密閉された空間で自分の息と向き合うことになり、否が応でも現実を突きつけられたのです。それからは、人と話す時もマスクの中で自分の口臭が気になってしまい、何だか自信が持てなくなってしまいました。特に、会議中や食事の後など、口臭が強くなりそうなタイミングでは、内心ヒヤヒヤしていました。このままではいけないと思い、まずは口臭の原因について自分なりに調べてみました。すると、口腔内の乾燥や歯周病、舌苔などが主な原因だと分かりました。確かに、マスクをしていると口呼吸になりがちで、口の中が乾いている感覚はありました。そこで、まず取り組んだのが丁寧な歯磨きです。今までよりも時間をかけ、歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシも使うようにしました。そして、舌ブラシも購入し、優しく舌苔を取り除くように心がけました。また、意識して鼻呼吸をするようにし、こまめに水分補給をして口の中が乾燥しないように気をつけました。食生活も見直し、香味野菜や刺激物を控えめにし、唾液の分泌を促すようによく噛んで食べることを意識しました。さらに、定期的な歯科検診も受けるようにし、歯石の除去や歯周病のチェックをしてもらうことにしました。幸い、初期の歯肉炎は見つかったものの、本格的な歯周病には至っていませんでした。これらの対策を続けるうちに、徐々にマスクの中の不快な臭いが軽減されていくのを感じました。完全に気にならなくなったわけではありませんが、以前のような強い不安感はなくなりました。この経験を通じて、口臭は誰にでも起こりうる問題であり、きちんと原因と向き合い、適切なケアをすれば改善できるということを学びました。マスク生活はまだ続きそうですが、これを機に自分の口腔ケアに対する意識を高められたのは、ある意味良かったのかもしれません。
私のマスク口臭体験談ショックと対策の日々