お子さんの口の中に大きな口内炎ができてしまうと、食事もままならず、機嫌も悪くなりがちで、見ている親御さんも辛いものです。子供のでかい口内炎に対して、親ができるケアにはどのようなものがあるのでしょうか。適切なケアで症状を和らげ、少しでも早く回復できるようにサポートしてあげましょう。まず、お子さんの口の中を清潔に保つことが基本です。しかし、口内炎が痛むため、歯磨きを嫌がることがあります。無理強いはせず、柔らかめの歯ブラシを使い、患部に当たらないように優しく磨いてあげましょう。歯磨きが難しい場合は、刺激の少ない子供用のうがい薬や、水でのうがいをこまめに行うだけでも効果があります。食後には必ず口をゆすがせる習慣をつけましょう。食事内容にも工夫が必要です。熱いもの、辛いもの、酸っぱいもの、硬いものなど、刺激の強い食べ物は口内炎にしみて痛みを増強させるため、避けるようにします。おかゆ、うどん、スープ、プリン、ゼリー、ヨーグルト、バナナ、細かく刻んだ野菜や鶏ひき肉など、柔らかくて栄養価の高いものを選びましょう。ビタミンB群やビタミンCは口内炎の回復を助けると言われているため、これらの栄養素を多く含む食材（例えば、レバー、乳製品、緑黄色野菜、果物など）を意識して取り入れるのも良いでしょう。ただし、柑橘類など酸味の強い果物はしみることがあるので注意が必要です。水分補給も大切ですが、ジュースなども酸性のものはしみる場合があるので、麦茶や湯冷ましなどが無難です。痛みが強くて食事が摂りにくい場合は、市販の子供用口内炎治療薬（軟膏やスプレーなど）を使用することも検討しましょう。薬剤師に相談し、年齢に合ったものを選び、用法・用量を守って使用してください。食事の前に塗布すると、痛みが和らぎ、食事が摂りやすくなることがあります。十分な睡眠と休息も、免疫力を高め、口内炎の治癒を促す上で重要です。夜更かしは避け、リラックスできる環境を整えてあげましょう。また、ストレスも口内炎の悪化要因となることがあるため、お子さんの様子をよく見て、精神的なサポートも心がけましょう。ただし、注意点もあります。子供のでかい口内炎が、単なるアフタ性口内炎ではなく、ヘルパンギーナや手足口病といったウイルス感染症の一症状である場合もあります。