ブリッジ治療を受けて安心したのも束の間、ズキズキとした歯の痛みに悩まされることがあります。このような時、どう対処すれば良いのでしょうか。まず大切なのは、慌てずに状況を把握し、自己判断で放置しないことです。ブリッジ治療後の痛みには様々な原因が考えられ、それぞれ対処法が異なります。痛みの原因として一般的なのは、ブリッジを支えている歯(支台歯)の虫歯や歯周病、あるいは根の問題です。また、ブリッジ自体の不適合や破損、噛み合わせの不具合なども痛みを引き起こす可能性があります。もし痛みが我慢できないほど強い場合は、市販の鎮痛剤を服用して一時的に痛みを和らげることができます。ただし、これはあくまで応急処置であり、根本的な解決にはなりません。痛みが続く場合は、必ずブリッジ治療を受けた歯科医院、またはかかりつけの歯科医院を受診しましょう。歯科医師は、視診やレントゲン検査などを行い、痛みの原因を正確に突き止めます。原因が特定できれば、それに応じた治療が開始されます。例えば、支台歯が虫歯になっている場合は、ブリッジを一度外して虫歯治療を行う必要があります。歯周病が原因であれば、歯周病治療を進めることになります。ブリッジの不適合や噛み合わせの問題であれば、調整を行ったり、場合によってはブリッジの再製作が必要になることもあります。受診するまでの間は、患部を刺激しないように注意しましょう。硬いものや熱いもの、冷たいものの摂取を避け、歯磨きの際も優しく丁寧に磨くように心がけてください。ブリッジと歯の間や、ブリッジの下の部分は特に汚れがたまりやすいため、歯間ブラシやデンタルフロスを使って清掃することも大切ですが、痛みがある場合は無理のない範囲で行いましょう。最も重要なのは、専門家である歯科医師の診断と指示に従うことです。自己判断で様子を見たり、民間療法に頼ったりすると、症状が悪化する恐れもあります。不安なことがあれば、遠慮なく歯科医師に相談し、適切なアドバイスを受けるようにしてください。